さぁ、始めよう。

閉塞感を打ち破る:家族やサポーターの知恵を世界へつなぐ「灯火(Blinker)」

「これでいいのだろうか」視覚障害を持つ息子であるSky(スカイ)に対し、私たちは常に正解のない問いの中にいました。

現在Sky就労はしているけれど、それが本当に彼にとっての「成功」なのか。親が年老いた後の生活はどうなるのか。

日本での暮らし、そして4年間の海外での生活と出産。事例が少ないからこそ、いつもどこかに閉塞感を感じてきました。

でも、気づいたのです。私たち家族とSkyが歩んできた、事例の少ないこの「迷い」や「経験」こそが、世界のどこかで同じように靄の中にいる家族の光になるのではないか、と。

このサイトは完璧な成功例を載せる場所ではありません。

今、現在進行形でSkyとともに悩んでいること、アドバイスが欲しいこと、そして海外と日本で見てきた現実を、ありのままに共有する場所です。

今後は言葉の壁を越えて、英語やスペイン語、フランス語、中国語でも。

世界中の家族が知恵を出し合い、お互いの人生の閉塞感を打ち破るための灯火(Blinker)になればと願っています。

まずは私たちの家族の歩みからお伝えします。

海外での生活

当時2歳6か月のSkyを連れて私たち家族は仕事の都合で4年間イギリスへ赴任となりました。
移動の飛行機の中でSkyはいつもと違う気圧や音に泣き叫んでいました。
赴任から3か月後には娘の出産も控えていました。

  1. 教育・学校のこと
    ・受け入れ態勢:はじめは地元の幼稚園にある特別支援学級のようなところへ入学しました。
            現地の先生、通訳はじめ積極的にサポートしてくださった会社関係の奥様がいつも見守ってくださり、受け入れ態勢は順調に進みました。
            途中から特別支援学校へ転入しました。毎日家の前までスクールバスの送迎があり、ドライバーの方スタッフの方にとても親切にしていただきました。
    ・学習ツール:Skyはまだ小さく、目以外の感覚、特に触覚と聴覚が敏感であったため、音遊びや手遊びを通していろいろなことを学びました。
    ・周りの反応:Skyは英語が理解できず、自閉傾向であったため、クラスメイトとの接触はほとんどありませんでしたが、先生は根気よく接してくれました。
  2. 生活・インフラのこと
    ・街の歩きやすさ:基本的には車社会のため、さらには英国の田舎町だったためか歩道に点字ブロックはありません。信号もありません。
    ・スーパーや公共施設にはたくさんの障害者駐車場がありました。
    ・出産・医療:公立の病院において、医療費はすべて無料。出産翌日に退院という日本では驚くべき環境でしたが、翌日から一週間ほどは保健師さんの訪問がありました。
    ・ベビーシッターの利用も無料で依頼できました。
  3. 日本との違い
    ・ズバリ、福祉に対しての理解が進んでいて、当たり前のように障害者、高齢者、子連れ家族が優先という雰囲気があり、外出しやすかったです。
    ・医療は日本の様に手厚いわけではなく、よほどのことでない限り病院へ行くことはありませんでした。
    ・仕事より家族優先する雰囲気があり、のんびりした環境で子育てができました。

Skyの現在の生活

【現在の活動】
就労継続支援B型事業所に通所しています。

【生活の形態】
実家を離れ、事業所に隣接している福祉ホームで生活しながら自立に向けた一歩を踏み出しています。

【今の様子・想い】
事業所の方々に支えられながら、自分のペースで活動を続けています。
月に2度ほど週末家族と過ごしていますが、それ以外の休日は同行援護などを利用し、ヘルパーさんと買い物に出かけたり、時には音楽コンサートへ連れて行ってもらったりしています。
決して収入は高いわけではないので、贅沢はできませんが、Skyは幸せそうです。そう願っています。

世界とつながることで見えてくる希望

Skyとの海外での生活は、日本の生活とはかなり違うものでした。
その体験は4年というほんの少しの期間でしたが、その穏やかな生活は、帰国後20年以上がたった今でもずっと心に残っています。
自分の知識は極小の灯火でしかありませんが、「当たり前」という壁を壊したい、「つながり方」の幅を広げたい、日本と世界を繋ぐ「光」のような場所を作りたいという希望をもちたい。今回この「Family Blinker」を立ち上げることで、灯火がすこしずつ周囲に広げられる一助になれば幸いです。

【みんなの知恵を募集しています】

この「みんなの共有広場」では、日本や世界で見つけた、ちょっとした工夫や「これいいな!」と思う情報を集めています。

どんなに小さなことでも構いません。もしあなたの周りに「閉塞感を打ち破るヒント」があれば、メニューの「お問い合わせ・情報提供」からぜひ教えてください!